法被の洗い方 洗濯機でも洗えます

お祭りで法被を着用した後、その法被をどうしたら良いのかお悩みの方もいるのではないでしょうか。

現代では法被を着用する機会は限られているため、いざ洗濯をしようとすると、そもそも洗っても良いのか、クリーニングに出すべきなのか、そのお手入れの方法に迷ってしまうこともあると思います。

法被は正しい方法で洗わないと、色落ちしてしまったりプリント部分が剥がれてしまったりすることがあるので、注意が必要です。

そうならないためにも、今回は法被の洗い方について詳しくご紹介したいと思います。

目次
  1. 法被は洗えるか
  2. 法被を洗うタイミング
  3. 法被を洗う方法
  4. クリーニングを利用する場合
  5. 自宅で洗濯をする場合
  6. 自宅で洗う:手洗いをする場合
  7. 自宅で洗う:洗濯機を使う場合
  8. まとめ

法被は洗えるか

作られている生地によって異なりますが、ほとんどの法被は洗うことができます

洗濯表示が付いていれば確実ですが、付いていない場合はその法被がサテン生地で作られているかどうかを確認してみてください。

サテンという光沢生地で作られている法被でなければ、基本的に洗うことが可能です。

サテンで作られている法被については、皺になりやすいため、洗濯をすることは避けた方が良いでしょう。

もし汚れてしまった場合は、濡れタオル等で汚れを拭き取り、形を整えた状態で陰干しするようにしましょう。

法被を洗うタイミング

法被を洗うタイミングは、普段の洋服と同じように着用した後、「できるだけ早く」が望ましいです。

法被も洋服と同じように、すぐに洗った方が汚れは落ちやすいため、なるべく放置をせずに洗濯しておくことが大切です。
夏の暑い時期にあるお祭りやイベント、汗をかきやすい環境だと思います。
汗をかいた状態でしばらく置いておくと、色移りする可能性もあるので、注意してください。

ただし、お祭りやイベントが数日続く場合、翌日以降も半被を着用しなくてはならない場合もあるでしょう。

法被の洗い替えを持っている方は、なかなかいないと思います。

著しく汚れている状況でなければ、お祭りやイベントが全て終わってから洗うのでも問題ありません。

法被を洗う方法

法被を洗う方法として大きく二つに分けて、クリーニングに出す方法自宅で洗濯をする方法があります。
自宅で洗えるかどうかというのは、多くの方にとって気になるポイントだと思います。

結論から言うと、法被は自宅で洗うことができます。

しかし、普段の洋服のように洗濯機に入れてスイッチ一つでお任せというわけにはいかないので、それなりに手間も時間もかかってしまいます。

クリーニングを利用するべきか、自宅で洗濯をするべきか、それぞれ詳しくご紹介していきますので、ご家庭に合った方法を試してみてください。

クリーニングを利用する場合

クリーニングを利用し、プロの手で洗ってもらえれば確実で安心です。

素材や洗濯方法も気にしなくて良いですし、もし失敗してしまったらどうしようという不安もありません。
仕上げも畳まれた状態で戻ってくることが多いので、洗濯後にアイロンの掛け方、畳み方で再び頭を悩ますこともありません。

また、オプションとして、自宅で行うには難しい糊付けや撥水加工、防臭加工などにも対応してくれるお店もあります。

ただ、その分、料金も時間もかかってしまいますよね。

どのくらいの料金がかかるのか、納期はどの程度かかるのか、知っておきたいポイントだと思います。
クリーニングを利用した場合の予算と納期について、おおよその平均的な相場は下記の通りです。

大人の法被のクリーニング費用の目安

店舗型 約500円~700円程度 / 着
宅配型 約1,100円~1,300円程度 / 着

子どもの法被のクリーニング費用の目安

店舗型 約300円~500円程度 / 着
宅配型 約900円~1,100円程度 / 着

どのお店であっても、1枚で出すよりも複数枚で出す方が1枚あたりの料金は安くなることが多いです。
クリーニングに出す場合は、団体やグループ、友人同士でまとめて利用するのもおすすめです。

また、納期については、大体1週間~10日程度かかるようです。
品物の状態や繁忙期かによって、若干の変動はありますが、目安として参考にしてみてください。
急ぎの場合は、別料金にて対応してくれるケースもあるようなので、必要に応じてお店に相談してみるのもいいかもしれません。

法被は一般衣類のグループではなく、着物・和服や特殊衣類のグループとして扱われるケースがほとんどです。
取り扱っていないお店もあるため、まずは利用しようと考えているお店で取り扱いがあるか確認してから依頼するようにしましょう。

自宅で洗濯をする場合

法被は、自宅では洗えないのではないかと思われることも多いですが、ポイントを押さえることで、自宅で洗うことができます。
普段の洋服と法被とでは性質が異なるため、いつも通りに洗ってしまうと、法被の色落ちや型崩れの原因になりかねません。
失敗をしないよう、注意すべきポイントを押さえた上で、洗濯に臨みましょう。

自宅で洗う場合ですが、手洗いはもちろん、洗濯機を使用することも可能です。
生地へのダメージを最小限にするためには手洗いがおすすめですが、枚数が多かったり、時間がなかったり、ご家庭の事情によって洗濯機を使いたいと思うこともあるでしょう。
洗い方さえ間違えなければ、洗濯機でも問題なく洗うことはできるため、安心してくださいね。

法被を自宅で洗濯をする場合の下準備

それでは、具体的な洗い方をご紹介していきます。
まず、法被を洗う前には下準備についてです。

手洗いの場合も、洗濯機を使う場合も、この下準備がとても大切なポイントとなります。
いざ洗いはじめてしまうと、干すまでの一連の作業は手早く行う必要があります。
途中で慌てる事態にならないように、下準備は念入りに行いましょう。

1.法被のプリント面を裏側にしておく

プリント剥がれを避けるためにも、必ず裏返しておきましょう。

2.水の温度は40℃以下のものを用意する

お湯を使うのはご法度です。色落ちやプリント剥がれの原因になるので、必ず水を使うようにしましょう

3. 蛍光剤や漂白剤の入っていない中性洗剤を選ぶ

蛍光剤や漂白剤が入っている洗剤を使った場合、色落ちしてしまい白っぽくなることがあるためです。おしゃれ着洗剤を使うのもおすすめです。

4.色落ちチェックをする

不要なタオルや布を水で濡らし、法被を軽くトントンと叩きます。
タオルに色が付いてしまう場合は、洗濯時に色落ちする可能性が高いため、自宅での洗濯はおすすめできません。

5.陰干しの場所を確保する

直射日光が当たる場所で法被を干した場合、色褪せや変色の原因になります。必ず陰干しをしてください。
また、濡れた法被は非常に色移りしやすい状態にあります。他の衣類等に触れないよう、余裕を持って陰干しができるスペースを確保しておきましょう。

自宅で洗う:手洗いをする場合

下準備が終わったら、いよいよ洗いの作業です。
桶やバケツに水を張り、優しく洗っていきます。

つまみ洗い・もみ洗いは繊維を傷める危険性があるので、軽く押し洗いをしながら、洗っていくようにしましょう。

脱水をする際は、水を軽く切ってから、タオルに挟み、水分を取っていきます。
強く絞ってしまうと皺になってしまうので、避けてください。

滴らないくらいに水分を取ることができたら、形を整えて、陰干しをして完了です。

自宅で洗う:洗濯機を使う場合

洗濯機を使って洗う場合は、法被を単体で洗うようにしましょう

他の衣類もまとめて洗ってしまいたい気持ちになると思いますが、他の衣類に色移りしてしまったら悲しいですよね。
事前に色落ちチェックをしたとしても、完全に色落ちしないと決まっているわけではありません。
トラブルを避けるためにも、他の衣類は入れず、法被は単体で洗うことをおすすめします。

法被を洗濯機に入れたら、洗濯機の設定をしていきます。
普段の洋服と同じように「洗い」「すすぎ」「脱水」の流れで問題ありません。
標準コースよりも、「短時間で終わるコース」もしくは「おしゃれ着洗いモード」がおすすめです。
脱水はし過ぎると皺になりやすいので、短めに設定しておきましょう。

ここで注意なのが、乾燥機能は絶対に使用してはいけません
全自動洗濯機に乾燥機能が付いている場合もありますが、いつもの流れで乾燥機能を使用しないように注意してください。
乾燥機を使用してしまうと、一般的な洋服よりも縮んでしまったり、変色してしまったりすることがあるからです。

そして、洗濯機から終了の合図があったら、すぐに陰干しをするようにしてください
過去に濡れた法被を洗濯機に入れたままの状態で、しばらく放置をしてしまったことがあるのですが、悲しいことに色移りをしてしまっていました。
法被を単体で洗ったのですが、紺地の法被の色が、白抜きの文字の部分に色移りをして、大変な思いをしました。
法被は、借り物であったり、オーダーメイドで作っていたり、すぐに買い替えることが難しいケースも多いと思います。
陰干しが終わるまでは、油断しないよう気を付けましょう。

まとめ

ほとんどの法被は、洗うことができます。

お祭りやイベントなどで着用した後、すぐに洗濯をする方が汚れは落ちやすいため、できるだけ早く洗うようにしましょう。

クリーニングを利用することおも、自宅で洗うことも、どちらも可能です。ご家庭に合った方法を選んでみてください。

自宅で洗う場合、注意すべきポイントがあります。

手洗いの場合も、洗濯機を使う場合も、「お湯」、「蛍光剤や漂白剤入りの洗剤」、「日干し」、「乾燥機」の4つのNGを避け、なるべく生地の負担にならないよう優しく短時間で洗うようにしてください。

特別な技術や道具が必要なわけではないので、気軽に試していただけたらと思います。

法被ファクトリー 法被通販専門店
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