法被のサイズの選び方【身長別・子供・大人・女性】

法被のサイズを選ぶとき、「どうやってサイズを選んだら良いのだろう?」「このサイズで大丈夫かな?」と不安になりませんか?
法被は、普段着ている洋服とは違い、動きづらく感じるほど大きすぎたり小さすぎたりさえしなければ、問題ありません。
それでもやはり、なかなか購入する機会がないものだからこそ、どのサイズを買うべきなのか迷ってしまうこともあるでしょう。

法被には、どのような時に着るイメージがありますか?
多くの人にとっては、お祭りやイベント等の機会がなければ、自分で購入したり、着用したりすることは少ないと思います。
だからこそ、いざという時にサイズ選びを失敗してしまうと、せっかくの機会が悲しい思い出になってしまう恐れがあります。
ここでは、そんな法被のサイズの選び方について、わかりやすくご紹介したいと思います。
これから法被をご購入いただく際、少しでも参考にしていただければ嬉しいです。

目次
  1. 法被のサイズについて
    1. 各部位の説明:「身丈」とは
    2. 各部位の説明:「身巾」とは
    3. 各部位の説明:「袖付」とは
    4. 各部位の説明:「袖巾」とは
    5. 各部位の説明:「衿巾」とは
  2. 法被はメーカーによってサイズが異なる
    1. 一般的な洋服の場合
    2. 法被の場合
  3. 法被のサイズを選ぶ時のポイント
    1. 1.身丈と身巾を基準にして選ぶ
    2. 2.迷うときは大きめのサイズを選ぶ
    3. 3.丈の長さには正解がない
  4. 法被の着用イメージ
  5. まとめ

法被のサイズについて

法被の各部位の説明画像

身丈 身巾 袖付 袖巾 衿巾 適応身長目安
子ども(S) 57cm 40cm 23cm 23cm 5cm 100〜125cm
子ども(M) 63cm 46cm 23cm 23cm 5cm 125〜145cm
子ども(L) 73cm 55cm 28cm 28cm 6cm 145〜155cm
大人(M) 78cm 60cm 28cm 28cm 6cm 150〜160cm
大人(L) 83cm 66cm 31cm 32cm 6cm 160〜173cm
大人(LL) 90cm 69cm 31cm 32cm 6cm 173〜185cm

体格にもよるところもありますが、上記のサイズ表にあるように、日本人男性平均身長(約172cm)であれば「大人L」サイズ、日本人女性平均身長(約158cm)であれば「大人M」サイズが目安となります。

各部位の説明:「身丈(みたけ)」とは

法被には通常、すべて衿がついています。しかし、身丈とは、衿の下から裾にかけて、真下に垂直に伸ばした際の長さを指します。
身丈は、法被を着る人の体の厚みや肩幅によって若干の違いはありますが、一般的には力を抜いて直立した際、裾が手の長さと同じくらいか、それよりもやや長いくらいがバランス良く見えます。

各部位の説明:「身巾(みはば)」とは

身巾は、法被の胴部分の右から左までの長さを指します。フルオーダーで特注法被を注文する場合、身巾に関してはお客様のご希望に応じて調整いたします。
当店にて販売している一般的な既製品タイプでは、「大人Mサイズ」が60センチ、「大人Lサイズ」が66センチ程度となります。

各部位の説明:「袖付(そでつけ)」とは

袖付は、法被の袖口の幅を指します。
古くから存在している伝統的な法被は、私たちが普段着ている洋服と比較して非常にシンプルな造りをしています。
身巾の両端がそのまま両腕の肩口となり、ほとんどの場合は、着用する際の肩の合わせ目が腕側に落ちる形となります。

各部位の説明:「袖巾(そではば)」とは

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、法被の袖の長さのことを袖巾と呼びます。
法被の袖巾が短め(手首から腕が20センチ程見える程度)であれば、袖付はやや広めの方が良いとされています。
一方で、袖巾が長い場合、袖付があまり広すぎると動きにくくなってしまう可能性があります。
そのため、袖付とのバランスを見ながら決めるのがオススメです。

各部位の説明:「衿巾(えりはば)」とは

法被の首回りから胸元につながる細長い部分「えり」の巾を指します。ちなみに「えり」は和服では「衿」と表記、洋服では「襟」と表記されます。
当店にて販売している一般的な既製品タイプでは子ども用で5センチ、大人用で6センチ程度となります。

法被はメーカーによってサイズが異なる

例えば同じ「Mサイズ」の法被であったとしても、メーカーによってサイズが違うように感じることがあります。
それは、一般的な洋服と違い、法被にはJIS規格と呼ばれる統一されたサイズの規格が存在しないためです。
そのため、どのサイズを購入すべきなのか、どのサイズが自分に合ったサイズなのか、判断できないこともあるでしょう。

一般的な洋服の場合

普段着ている洋服の場合、JIS規格といって、国内で統一されたサイズ規格というものがあります。
そのため、どのお店でMサイズの洋服を買っても、だいたいのサイズ感は同じであるはずです。

法被の場合

一般的な洋服とは異なり、法被や半纏といったものには統一されたサイズ規格がありません。
そのため、メーカーによってサイズ感が全く違うということが起こりうるのです。

サイズ表記についてもバラバラで、S・M・Lサイズと表示するメーカーがあったり、90cm・100cmと表示するメーカーがあったり。
これが、どのサイズの法被を買うべきなのか迷う理由にもなっています。

また、同じサイズ表記をしていたとしても、サイズ感が全く違うというケースもあります。
別のメーカーで同じようにMサイズと表示されていても、そのサイズ感が同じとは限らないのです。

今までお祭りに参加していた町内会でMサイズの法被を使っていたから、引っ越した先の町内会でもMサイズを注文したという人がいたとします。
しかし、いざ手元に届いてから比べてみたら、その二つのMサイズの法被の大きさが全然違う、ということがありえるのです。
とてもややこしく思えるかもしれませんが、法被や半纏には統一されたサイズ規格というものがないので、メーカーによって自由にサイズ感を決めることができてしまうのです。

そのため、法被や半纏のサイズを選ぶとき、サイズ表記を参考にして選んではいけません。
納品された後に、こんなはずではなかった!と慌てないためにも、「身丈」「身巾」「袖付」「袖巾」といった部位による長さをしっかりチェックしてから、注文するサイズを決めることが大切です。

法被のサイズを選ぶ時のポイント

法被のサイズを選ぶことは、複雑で難しいと感じる人もいるかもしれません。しかし、コツさえ押さえれば難しいものではありません。
法被のサイズを選ぶ際には、大事なポイントがあるのです。
「身丈と身巾を基準にして選ぶ」
「迷ったら大きめのサイズを選ぶ」

そのポイントさえしっかりと理解すれば、失敗することなく法被のサイズを選ぶことができます。

1.身丈と身巾を基準にして選ぶ

法被には、長法被と短法被がありますが、どちらにおいても「袖口」「袖付」「袖巾」は大きく変わることはありません。
そのため、自分の身体にぴったり合う法被のサイズを選ぶポイントは、身丈と身巾を基準にして選ぶということ。
身丈が短すぎるとバランスが悪く見えてしまいますし、身巾が狭すぎると窮屈で動きにくく感じてしまいます。

自分で判断するのが難しいといった場合には、店員に相談してみることもオススメです。店員であれば、プロの目線で的確なアドバイスをしてくれるはずです。
もし、店員に相談することに抵抗がある場合は、家族や友人から客観的な意見をもらうのも良いかもしれません。
一緒に選んでもらうことで、より自分に合ったサイズを選ぶことができるでしょう。

2.迷うときは大きめのサイズを選ぶ

サイズ表や身丈と身巾を基準にして選ぶことで、選択肢を2択には絞ることができると思います。
しかし、そこからどちらのサイズが自分に合うのだろう?と迷った時、失敗しないポイントとして迷うときは大きめサイズを選ぶというものがあります。
小さいサイズより大きいサイズの法被を選ぶことで、後悔する可能性を少しでも減らすことができます。

法被の特徴として、身体にゆとりがある方が着心地が良く、動きやすい場合が多いです。逆に、小さい法被は着ていても窮屈に感じ、見栄えもよくありません。
多くの場合、法被を着ている時はお祭りやイベント等で動き回ることが多いでしょう。
その時に法被が身体のサイズに合わずに小さすぎた場合、動きにくさからストレスを感じてしまうかもしれません。

迷った場合、少し大きめのサイズを選んでおけば、どうしてもの場合、お直しすることも可能です。
逆に、小さめのサイズの法被を選んでしまうとお直しすることはできないため、注意が必要です。

また、子どもの法被を選ぶ場合、特に大きめのサイズを選ぶことが良いとされています。
法被を着る機会というものは、年にそう何度も訪れるものではないでしょう。
そのため、小さめのサイズを購入した場合、数回しか着る機会がなくサイズアウトしてしまうということになりかねません。
そうならないためにも、将来の成長を考慮し、今より少し大きめのサイズを選ぶと良いと思います。
中学生くらいの年齢の子どもであれば、大人用のサイズの法被を選ぶのもオススメです。

3.丈の長さには正解がない

法被や半纏の丈の長さについては、これが正解というサイズ感がありません。
なぜなら、参加する地域やお祭り、その役割によって良いとされている丈の長さが違うからです。
お尻を包み隠すぐらい丈の長い法被を着る場合もありますし、お尻が見えるくらい短い丈の法被を着る場合もあります。
一般的には役員の人は長い丈の法被や半纏を着ることが多い印象です。対して、山車や屋台の上に乗って激しく動く人、移動や動き回ることが多い人は、お尻周りに法被の生地があると体を動かすときに邪魔に感じるため、短い丈の法被や半纏を着ることが多いです。
法被や半纏の丈の長さに迷った方は、参加されるお祭りの主催者や役員の人に予め確認しておいた方が良いでしょう。

法被の着用イメージ

文章よりも写真の方がわかりやすい場合もあるかと思います。
当店で販売している法被の着用写真を掲載します。
一般的に良いとされているサイズ感ですので、ぜひ購入する際の参考にしてください。

商品サイズ:LL / 着用モデル身長:168cm 男性

商品サイズ:LL / 着用モデル身長:172cm 男性

商品サイズ:L / 着用モデル身長:161cm 女性

商品サイズ:L / 着用モデル身長:168cm 男性

商品サイズ:L / 着用モデル身長:172cm 男性

商品サイズ:M / 着用モデル身長:154cm 女性

商品サイズ:M / 着用モデル身長:161cm 女性

商品サイズ:M / 着用モデル身長:168cm 男性

商品サイズ:子どもL / 着用モデル身長:154cm 女性

まとめ

自分の身体に合った法被のサイズを選ぶことは、コツさえ押さえれば難しいことではありません。
サイズ表記を鵜呑みにせず、身丈と身巾を基準にして選び、迷ったら大きめのサイズにする、これだけです。

とは言え、普段着ている洋服とは違い、おおまかなサイズ感で選んでも問題がない場合が多いので、あまり神経質にならず、だいたいの大きさを確認しながら気軽に法被を選んでみてください。

法被のサイズを選ぶ時の参考になりましたでしょうか?
この記事があなたの法被のサイズ選びの参考になれば幸いです。

法被ファクトリー 法被通販専門店
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